プロフィール

パトリック・ジェロラ

現代アーティスト | 1959年ブリュッセル生まれ

芸術的経歴

画家の母親のもとに生まれ、芸術的な環境で育つ。ブリュッセル王立美術アカデミーで学び、振付師ミシャ・ヴァン・フーケとモーリス・ベジャールの指導のもと、バレエカンパニー「アンサンブル」でムドラの舞台美術家として2年間活動。

1983年に来日し、その後キャリアが急速に開花。

技法と創作の源泉

「アル・フレスコ」技法で西洋と東洋の影響を融合。純粋な顔料に樹脂を混ぜて独自の色彩を作り出し、作品に比類ない透明感と輝きを与える。

パトリック・ジェロラは光と自然からインスピレーションを得る。イーゼル画から壁画まで幅広く制作。豊かな色調の花畑は、制作中に聴く音楽の影響を反映し、その身振りは舞踊や禅の庭の熊手の動きを彷彿とさせる。

ヨーロッパと日本の架け橋

ヨーロッパと日本の文化の交差点にあって、日本の筆の繊細さと日本の光の豊かさを、ヨーロッパの芸術的豊かさと融合させている。

展覧会と主な業績

日本での活動
  • 1985年: つくば国際博覧会フランスパビリオンの芸術装飾
  • 1988年: 革新的アーティスト集団「パクソ・スタジオ」の共同設立者
  • 1989-2003年: 鎌倉のアトリエで制作
  • 2005年: メルシャン軽井沢美術館で回顧展
  • 2005年: 愛知万博ベルギーデーに「ジャポニダ」(20平方メートル)を出展
  • 2006年: 沼津御用邸で回顧展
  • 2016年: 東京にアトリエを設立
  • 2016年: 池田20世紀美術館で回顧展
  • 2019年: 東京のギャラリー「クリスタル&グラム」で回顧展
  • 2021年: モバイルアート展「Art on 4 wheels」開催

文化交流

  • 1994年: フィリップ王子臨席のもと、大阪と名古屋のベルギーフェアに出展
  • 1998年: ベルギー国家による「Kamakura in full bloom」の購入、在東京ベルギー大使館所蔵
  • 1999年: 沼津ベルギーフェアを企画
  • 2000年: アストリッド王女とローレンツ王子の鎌倉アトリエ訪問
  • 2003年: ブリュッセルのフォレスト地区の名誉市民に任命
  • 2014年: 「ブリュッセル・ジャパン・ナイト」展覧会でローラン王子を迎える
  • 2016年: 日本・ベルギー友好150周年を記念し、東京六本木ヒルズにモニュメント彫刻を設置

その他の芸術活動

  • 2000年: ヘレナ・ベルテリウスのダンスカンパニーのために12平方メートルの絵画を制作
  • 2004年: カタマラン「ドゥース・フランス」のために12点の絵画を制作
  • 2005年: 日本の化粧品会社のパッケージデザイン
  • 2006年: 日本の絹に版画作品を制作
  • 2008年: 高さ2.20メートルの彩色彫刻10点を制作
  • 2010年: 妻トモミ・ヒダのための音楽アルバムをプロデュース

パブリックコレクション

  • 池田20世紀美術館、日本
  • ベルギー国家(在東京ベルギー大使館)
  • 全日本空輸(ANA)、日本
  • ベルギー国家(INASTI)、ベルギー